「MacでWordを開いたら突然画面が真っ黒になって見づらい…」「ダークモードを解除したいけど設定方法がわからない…」そんな経験はありませんか?
WordやExcelなどのOfficeアプリが勝手にダークモードになってしまい、「いつもの白い背景に戻したい」と困っている方は多いはずです。特に、印刷時の確認や明るい環境での作業では、従来の白い背景の方が圧倒的に作業しやすいものです。
この記事では、Mac版Microsoft Wordのダークモード解除方法を、画像付きでわかりやすく解説します。macOSとの連動設定も含めて詳しく説明するので、初心者の方でも安心してフォローできます。
MacでWordのダークモードを解除する2つの方法
Mac版Wordのダークモードを解除するには、主に2つのアプローチがあります。目的に応じて適切な方法を選択してください。
Word内の環境設定から解除する方法(推奨)
最も確実で推奨される方法は、Word内の設定から直接変更する方法です。この方法なら、macOSの設定に関係なく、Wordだけを白い背景に戻すことができます。
手順1:Word環境設定を開く
- Wordを起動し、メニューバーの「Word」をクリック
- 「環境設定」を選択
手順2:個人用設定を変更
- 環境設定ウィンドウで「全般」を選択
- 「個人用設定」セクションを確認
- 以下の3つのオプションから選択:
- 「ダークモードをオフにする」:完全にライトモードに固定
- 「ダークモードのページの色は暗くなります」:メニューは黒、文書背景も黒
- 「ダークモードのページの色は白くなります」:メニューは黒、文書背景は白
推奨設定:「ダークモードをオフにする」を選択すると、従来の白い背景に完全に戻ります。
macOS全体のダークモード設定から解除する方法
macOS自体のダークモード設定を変更する方法です。この方法を選ぶと、Word以外のアプリも同時にライトモードに変更されます。
システム環境設定からの変更方法
- 左上のAppleメニューをクリック
- 「システム環境設定」(macOS Ventura以降は「システム設定」)を選択
- 「一般」または「外観」をクリック
- 「ライト」を選択
メニューバーからの簡単切り替え
- メニューバーのAppleメニューをクリック
- 「システム環境設定」を選択せずに、直接「ダークモード」の切り替えオプションが表示される場合があります
なぜWordが勝手にダークモードになるのか?
多くのユーザーが「設定を変えた覚えがないのに、なぜWordが黒くなったの?」と疑問に思われます。主な原因は以下の通りです。
Microsoft AutoUpdateによる自動更新が原因
Mac版のMicrosoft 365やOffice 2021を使用している場合、定期的にMicrosoft AutoUpdateが実行されます。このアップデート時に、新しい機能としてダークモードが有効化されることがあります。
2021年7月のアップデート以降、多くのユーザーがこの現象を経験しました。これは不具合ではなく、新機能の追加に伴う仕様変更です。
macOSの設定との連動
WordはmacOSのシステム設定と連動するように設計されています。macOS全体をダークモードに設定している場合、Wordも自動的にダークモードになることがあります。
特に以下の場合に自動変更されやすくなります:
- macOSを初期設定でダークモードにしている
- 時間帯による自動切り替えを設定している
- アクセシビリティ設定でハイコントラストを有効にしている
Word環境設定でのダークモード解除手順【画像付き】
実際の設定画面を見ながら、詳細な手順を確認していきましょう。
日本語版Wordでの設定手順
日本語版のWord for Macでは、以下の手順で確実にダークモードを解除できます。
- 環境設定へのアクセス
- Word画面上部のメニューバーで「Word」をクリック
- ドロップダウンメニューから「環境設定」を選択
- 全般設定の確認
- 環境設定ウィンドウの「全般」アイコンをクリック
- 「個人用設定」セクションを探す
- 表示モードの選択
- ラジオボタンから適切なオプションを選択
- 「ダークモードをオフにする」が最も確実な選択肢
英語版Wordでの設定手順(海外在住者向け)
英語版のWordをお使いの方は、以下の英語表記で設定してください。
- Preferences Access
- Click “Word” in the menu bar
- Select “Preferences” from the dropdown
- General Settings
- Click the “General” icon in preferences
- Look for “Personalization” section
- Display Mode Options
- “Turn off Dark Mode”: 完全にライトモード
- “Dark Mode has a dark page color”: ダークモード(ページも黒)
- “Dark Mode has a white page color”: ハイブリッド(メニュー黒、ページ白)
3つの表示モードの違いと選び方
Wordには3つの表示モードがあり、用途に応じて選択できます。
1. ダークモードをオフにする
- メニューバー:明るいグレー
- 文書背景:白
- 文字色:黒
- 適用場面:従来通りの表示で作業したい場合
2. ダークモードのページの色は暗くなります
- メニューバー:黒
- 文書背景:黒
- 文字色:白
- 適用場面:完全なダークモードを希望する場合
3. ダークモードのページの色は白くなります
- メニューバー:黒
- 文書背景:白
- 文字色:黒
- 適用場面:macOSはダークモードだが、文書は白背景にしたい場合
macOS全体のダークモード解除方法
Word以外のアプリも含めて、Mac全体をライトモードに戻したい場合の手順を説明します。
システム環境設定からの変更方法
macOS Monterey以前の場合
- アップルメニュー → システム環境設定
- 「一般」をクリック
- 外観で「ライト」を選択
macOS Ventura以降の場合
- アップルメニュー → システム設定
- 「外観」を選択
- 「ライト」を選択
メニューバーからの簡単切り替え
一部のmacOSバージョンでは、Control Centerからダークモード切り替えボタンを利用できます。
- メニューバー右上のControl Centerをクリック
- ディスプレイ設定内で外観モード切り替え
- ライト/ダーク/自動から選択
Excel・PowerPointでも同様の問題が起こる場合の対処法
WordだけでなくExcelやPowerPointも黒くなってしまった場合の解決方法を説明します。
Office全体のテーマ設定変更
統一設定の方法
- いずれかのOfficeアプリで「環境設定」を開く
- 「全般」→「個人用設定」
- 「Officeテーマ」で「カラフル」または「白」を選択
- この設定はExcel、PowerPoint、Outlookにも適用されます
各アプリ個別での設定方法
各Officeアプリで個別にダークモードを解除したい場合:
Excel固有の設定
- Excel → 環境設定 → 表示 → ワークブックの外観
PowerPoint固有の設定
- PowerPoint → 環境設定 → 表示 → プレゼンテーションの外観
注意点:アプリごとに設定が必要ですが、「個人用設定」で統一設定する方が効率的です。
ダークモード解除後の注意点とトラブルシューティング
設定変更後に起こりがちな問題と、その解決方法をまとめました。
設定が記憶されない場合の対処法
問題の症状
- 設定を変更してもWord再起動時に元に戻る
- 他のOfficeアプリは正常だがWordだけ設定が保存されない
解決方法
- 設定ファイルのリセット
- Wordを完全に終了
- Finder → 移動 → フォルダへ移動
~/Library/Preferences
に移動com.microsoft.Word.plist
を削除(事前にバックアップ推奨)- Word再起動後、設定を再度実行
- 権限の確認
- システム環境設定 → セキュリティとプライバシー
- Wordの権限を確認・再設定
共同編集時の表示について
重要な注意点
- ダークモード設定は個人設定のため、他の共同編集者には影響しません
- あなたがダークモードでも、相手の画面は相手の設定に依存します
- 文書自体の色は変更されないため、印刷時は常に白背景になります
印刷時の見た目について
印刷プレビューでの確認
- ダークモードで編集していても、印刷時は常に白背景で出力されます
- 印刷前にプレビューで仕上がりを確認することをおすすめします
- カラー印刷の場合、画面表示と印刷結果で色味が若干異なる場合があります
よくある質問(FAQ)
Q1: ダークモードを解除したのに画面がまだ黒いです
A1: 以下の手順で段階的に確認してください。
- Wordの完全再起動を実行
- 他のOfficeアプリも含めてすべて終了
- 「デザイン」タブ → 「ページの色」が「色なし」になっているか確認
- macOSの設定も確認(システム環境設定 → 一般 → 外観)
完全に白い背景にするには、Word設定とページ色設定の両方が正しく設定されている必要があります。
Q2: 解除しても自動でダークモードに戻ってしまいます
A2: 自動切り替え設定が有効になっている可能性があります。
確認手順:
- macOSの時間による自動切り替えを無効化
- システム環境設定 → 一般 → 外観で「自動」のチェックを外す
- Word設定で「システム設定に従う」ではなく、明示的に設定を選択
- Microsoft AutoUpdateで最新版になっているか確認
Q3: 古いバージョンのMac版Wordでも解除できますか?
A3: バージョンによって対応状況が異なります。
- Word 2021/Microsoft 365: 完全対応、詳細設定可能
- Word 2019: 基本的な切り替えは可能、設定項目が限定的
- Word 2016: 限定的なダークモード機能のみ
- Word 2011以前: ネイティブなダークモード機能なし
古いバージョンでは、主にmacOSの設定やサードパーティテーマの影響を受けている可能性があります。
Q4: 設定を他のMacと同期することはできますか?
A4: Microsoft アカウントでサインインしていれば、一部設定は同期されます。
同期される設定:
- Office全体のテーマ設定
- 基本的な表示設定
- クイックアクセスツールバーの一部
同期されない設定:
- macOS連動設定
- システム固有の設定
- 詳細な表示オプション
完全に同じ環境にしたい場合は、各Macで個別に設定する必要があります。
Q5: 印刷時だけ白い背景で確認する方法はありますか?
A5: はい、印刷プレビュー機能を使用してください。
手順:
- 「ファイル」→「印刷」を選択
- 印刷プレビューで白背景での仕上がりを確認
- 実際の印刷を実行
また、Word 2021以降では「表示」メニューに「背景の切り替え」ボタンがあり、一時的に表示を変更できます。
まとめ:MacでWordのダークモードを簡単解除
Mac版Wordのダークモード解除は、正しい手順を知っていれば3分程度で完了できる簡単な作業です。
重要なポイント:
- 推奨方法: Word環境設定の「個人用設定」で「ダークモードをオフにする」を選択
- システム連動: macOS全体の設定も影響するため、必要に応じて両方を確認
- 設定の保持: 変更後はWordを完全に再起動して設定を保存
- トラブル時: 段階的に原因を特定し、必要に応じて設定ファイルをリセット
作業環境や時間帯に応じてライトモード・ダークモードを使い分けることで、より快適で効率的な文書作成が可能になります。
この記事の手順を参考に、あなたに最適なWord環境を構築し、ストレスフリーな文書作成を実現してください。設定に不安がある場合は、まず「ダークモードをオフにする」を選択することから始めることをおすすめします。
※画面表示の快適性は個人の好みや環境によって異なります。設定変更は自己責任で行い、不明な点はAppleサポートまたはMicrosoftサポートにご相談ください。